2006年11月14日

17年前、ベルリンの壁崩壊を取材するために米国からドイツに来た時は、顔が痛くなるような寒気で震え上がった。ベルリンは雪にも見舞われ、夜には寒さをしのぐために、ホットワイン(グリューヴァイン)を飲んだものである。

ところが今日のミュンヘンは、まるで春のような陽気。冬物のコートを着て外へ出たら、汗をかいてしまった。今週はこれからもっと暖かくなって、16度まで気温が上昇するという。この暖かさは、気候変化の表われであるに違いない。とても11月のドイツとは思えないような生暖かい温度でなんとなく気分が悪かった。

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帰宅すると、古巣の同期の記者の訃報が待っていた。47歳で鬼籍に入るとは、あまりにも早すぎる。砧での同期研修の時には、記者志望にはめずらしい、性格のやさしそうな男だなと思っていた。去年やはり他界したPDの先輩を思い出して陰鬱な気分になる。今書いている本は、この先輩にこそ読んで欲しかった。